街の風景を撮影していると、どうあがいても余計なモノがたくさん写ってしまいます。そんなとき、ひとつ解決策があります。
夜の闇で余計なモノを黒く塗りつぶしてしまう
夜は色が薄くなりますから、いっそモノクロ撮影が向いているでしょう。ただの居酒屋の店先ですら美しく映えることがあります。モノクロフィルムでの撮影ではISO400くらいのフィルムを使用すれば非常に素敵な写真が撮影できるはずです。暗くて写らない部分は写らなくて良いのです。
夜のデジタルカメラ
デジタルカメラは夜の闇をうまく撮ることが難しいと思います。
絞り優先にして、最初から露出補正を−2とか、フルサイズなら−3とか思い切り下げてしまいます。問題は、そうやって暗くしてしまうと、今度はフォーカスが合わないという問題が出てきます。オートフォーカス用の補助光を使うか、ファインダーが明るいデジタル一眼ならマニュアルで合わせてしまう方が速いでしょう。
ファインダーがなくて液晶モニターしかないミラーレスなどは、液晶モニターの明かりが反射物に写ってしまう恐れがあります。夜の撮影に、EVFや光学ファインダーの無いミラーレスは向きません。
三脚を使って長秒シャッター
工場撮影などに使われる撮影法で、三脚があれば非常に簡単です。長時間露光にすることで、より多くの光を取り込むことができるため、夜間の撮影ながら濃い色合いのネオンを映し出すことができます。
但し、長時間露光はそういう特殊な夜景撮影の手法であって、夜の闇を利用する撮り方ではありませんし、結構手間がかかります。最初は三脚なんか持たずに、カメラだけ持ちだして歩き回ってみてください。
雨上がりの夜
雨上がりの夜の街は最大級のチャンスです。大体何を撮っても美しく映えます。濡れたアスファルトが街灯の光を反射して普段より明るくなるからだと思うのですが、なかなか深夜にネオンの輝く街に出かける機会を掴むのは難しいと思います。それだけに、一度はトライして頂きたい時間帯でもあります。